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スパイクは身長・ジャンプ力が低くても打てる!!

  • komodaseikotsuin
  • 2017年9月27日
  • 読了時間: 6分

身体能力が高くない人がスパイクを打つ為には。

今回は、身長やジャンプ力に自信のない人が強いスパイクを打つ為にはどうしたらいいのかについて書いていきます。

先ず始めに、貴方にとって理想のスパイクのイメージはどのようなものですか。

おそらく高い打点から相手のコートに打ち下ろす、鋭角に突き刺さるような強いスパイクではないでしょうか。

はい、まずこのイメージを捨てましょう。私達には百害あって一利無しです。

こういったスパイクは、ランニングジャンプでアンテナのトップ付近を触るぐらいの高さをもっている人の打ち方です。

もしくはチームのレシーブ力が非常に高くセッターも非常に上手、

しっかり打てるスパイカーが揃っていてコンビネーションが多彩で、

スパイカーが高確率でノーマークもしくはブロック一枚の状態で打てるチームのスパイクです。

私達が目指すスパイクのイメージではありません。

合わないイメージを追いかけると、それが無駄な力みやフォームを崩す原因になります。

ミスや怪我の元です。

わざわざ無理なプレーをしてミスから1点あげるより、余裕を持ったプレーを的確にこなして相手のミスを待ちましょう。

効果的なスパイクの要は、高さでも速さでもなく、正確さだと思います。

私達が目指すのは、多少山なりの軌道を描いても、ライン際を目指し腕を振り抜いた体重の乗った重いスパイクです。

まずはこれを明確にしましょう。

では実際にどのような段階を踏んでいけばいいのか。文章で伝えられる範囲で書いていこうと思います。

多くの人に自信を持って頂きたいので、打点に関する数値を出します。

今回は競技人口の観点から、女性の平均値を使います。

打点の高さを知るには、指高(片手バンザイした時の指先の高さ)+ジャンプ力(垂直跳び)である程度分かります。

実際にはミートポイントをなるべく高くする為に、打つ瞬間利き手側の肩を引き上げてやや前方で打ったり、

助走をつけたジャンプの上手い下手もあるので誤差がありますが、それでも目安にはなります。

先ず指高の出し方ですが、身長×1.25で出せます。

女性の平気身長(12歳〜50歳)が約157センチ。よって指高は約196センチ。

垂直跳びは成人女性の平均で約45センチ。

つまり平均的な身長とジャンプ力の人で、垂直跳びでの最高到達点は241センチとなります。

ちなみに中学生女子6人制のネットの高さは215センチ。

ママさんバレーは205センチです。

4号球の直径が20センチなので、白帯の上にボール全体がギリギリ出ている時の高さは

中学女子で235センチ、

ママさんバレーで225センチとなります。

どちらも平均的な女性の最高到達点より低い事が分かります。

このような分析をして実際の数字を見ると、平均的な身体能力の私達にも希望が持てると思います。

かえって具体的な数値を出していくと、

何故高さは足りているのに実際のプレーになると打てなくなってしまうのか、

という話になります。

答えは意外とシンプルです。

当たり前の事を言うようですが、自分の最高到達点でボールを捉えて腕を振り抜けていないからです。

始めの方で書いた誤ったスパイクイメージも関係が深いですが。

つまりこれが改善出来れば多くの人がスパイクを打てるのです。

繰り返すようですが、多くの場合スパイクを打つ高さは足りてるのです。

自分の最高到達点でミートする事。

それを実行するするタイミングを覚える事。

自分に合ったボールの軌道を知る事。

これらを掴めればスパイクは打てます。

それではまず高い所でボールを捉えて腕を振り抜く練習をしましょう。

今回は1人で出来るシンプルな練習を紹介します。

アタックラインの少し後ろに立って、自分で手あげしたトスを打ちます。

この時ジャンプはしません。

注意点としては、

相手コートのエンドラインを狙う事。

出来る限り高い所でボールを捉える事。

徐々にでいいのでしっかり腕を振り抜いて強いボールを打つ事。

これらの事がしっかり出来るようになったら、今度はジャンプしても同じ事が出来るようにしていく段階に移ります。

初めから全力でジャンプしようとすると、タイミングを取るのも難しいですし、せっかく作ったフォームも崩れやすいです。

なので2割くらいのジャンプから始めて、

フォームを崩さずにタイミングを合わせる事に集中しましょう。

手上げするトスはやや高めで良いでしょう。

フォームを崩さないようにゆったりジャンプしてしっかり腕を振る為に必要なだけの高さで上げてください。

高めに手上げしたトスを打つのは、実際にセッターに上げてもらうトスを打つ為の練習としても有効です。

2割のジャンプでしっかりと打てるようになったら徐々にジャンプの強度を上げていきます。

8割くらいのジャンプでも同じ事が出来るようになったら、

今度は徐々に手上げしているトスとジャンプの踏切りの位置をネットに寄せていきます。

当然ネットに近寄り過ぎれば腕が振り抜き辛くなります。

ネットとトスの距離を近づけるのは貴方が余裕を持ってしっかり腕を振り抜ける位置までにして下さい。

この時のネットとボールの距離が、貴方に合ったトスになります。

フォームを崩さず窮屈感も無い。その条件の中で可能な限りネットに近い位置。

これが貴方の能力を一番発揮出来るトスです。

こう考えると、多くのチームのトスが少しネットに近いように思えます。

この練習は結果的にあなたの理想のトスを見つける事にもなります。

それを是非チームメイトと共有して下さい。

ちなみにネットから離れた方がブロックにも捕まりにくくなります。

例えブロックに捕まったとしても、エンドラインを狙う軌道のスパイクであれば、

ブロックフォローのしやすい球が帰ってきます。

特にママさんバレーのルールにおいては顕著になります。

今回は文章で伝える形をとりましたので、お伝えした練習方法はかなりシンプルなモノを選びました。

細かい事を言えば、

私の治療院での施術にも通じる話しですが、腕を効果的に使う為の肩甲骨の使い方や、

それを引き出す為の骨盤の動きなども深く関わってきます。

それらも覚えられるといいのですが、私の文章力ではこの辺が限界でした。

疑問が残る方や、もっと詳しく知りたい方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。


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