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ストレスが限界を迎えたサイン

  • komodaseikotsuin
  • 2022年12月29日
  • 読了時間: 6分

※こちらの記事は、《推し活を独自の観点から応援してみる》の中で反響の大きかったメンタルに関する部分を抜粋し再編集したものになります。




意外に思われるかも知れませんが、自身のメンタルの現状や限界をしっかりと把握している方は非常に少ないと言えます。


実際、限界をとうに超えてから、初めて事の深刻さに気付く人が多いと思います。


それでは致命傷を避ける事は難しく、深傷を負えば回復にも時間がかかってしまいます。


そういった意味で、ダメージの現状を把握しておく事はとても重要になります。。


ですのでまず、体が発信する《メンタルの限界の知らせ》について学びましょう。


そしてそれを感知したら、何はともあれ回復に努める事をお勧めします。



《メンタル限界の知らせ7つ》


①疲れているのに寝れない

体が緊急事態モードになったままで、休む為のリラックスモードに切り替える事ができなくなっている状態です。


逆に、体が泥の様に重く、起き上がるべき時に起き上がれないという人もいます。


ストレスにより脳内の神経伝達物質に異常が出ているか、自律神経のダメージによるコントロール不全によって起こります。


睡眠と覚醒のコントロールに難をきたし始めたら要注意です。




②食欲の変化

不調の時、食欲が無くなるというのは想像しやすいかも知れませんが、逆に異常に食べ過ぎてしまう人もいます。


どちらにせよ急激な食欲の変化は1つのサインになります。


人は興奮状態に陥ると、消化器官の活動を低下させます。そうすると当然食欲は無くなります。


逆に食べ過ぎになる人の場合、ストレスに対処する為に出されるホルモンが食欲を刺激する作用もあるので、その影響が強く出ていると考えられます。厄介な事に、そのホルモンは食欲を抑える働きのあるホルモンの分泌を低下させる働きもあるのです。


動物にとって食べる事は生きる事に直結する行為です。たかが食欲と考えず、されど食欲とお考え下さい。




③好きなモノへの関心が失せる

精神状態が限界に達すると、自身の感覚の現実味が薄れてきます。


その結果、色々なものに対して関心が薄れていってしまうので、今まで好きだったものも急激にどうでも良くなってしまいます。


関心が薄れる対象には、自身も含まれます。


思い当たる理由も無く、色々なものに急激に興味関心が無くなっていった場合、それはメンタルの緊急警報と考える必要があるかもしれません。




④感情のコントロールが効かない

強いストレスに晒され続けると、脳の神経伝達物質に影響が現れます。


その結果、感情を安定させるホルモンが不足したり、脳の感情を司るエリアがダメージを受ける事で、本人の意思を置き去りにして感情が暴走したりします。


最近やたらとイライラするな。

前は気にならなかった様な事でもひどく落ち込むな。感情の起伏が激しく、それに振り回されてると感じたら要注意。




⑤集中力、思考力、記憶力の低下

仕事が全く手につかない。

考が上手くまとまらない。

なんだか物忘れが続いている。


意外に思われるかも知れませんが、これらの症状もストレスによる脳内神経伝達物質の変化の影響で起こります。


日常の何気ない一コマですが、あり続く様なら要注意です。




⑥急に涙がでる

理由も無く、気づいたときには涙が勝手に流れ落ちている。


これも、ストレスによる自律神経の失調や脳のダメージの現れです。




⑦原因不明の身体症状

ストレスに対処するのは自律神経の役割の1つです。ゆえに過度のストレスが続くと自律神経は働き過ぎで壊れます。


自律神経は全身の色々な機能に関わっているので、その不調は様々な症状となって現れます。


頭痛、めまい、歯痛、難聴、首凝り、肩凝り、喉の詰まり、息苦しさ、動悸、息切れ、胃痛、胸焼け、吐き気、腹痛、お腹の張り、便秘、下痢、腰痛、痺れ、、、


細かくあげればキリがないほどです。


これらの症状で、しっかりと検査しても明確な原因が発見されない場合は、ストレスによって心身が限界をむかえている知らせとお考え下さい。




以上が、比較的ご自身でも気付きやすいストレスが限界をむかえているサインとなります。


しかし、これらはかなりの深手を負っているサインです。


どれか1つでも該当するものがあれば、専門の医療機関の受診を検討するべきレベルです。


出来る事ならもう少し手前でダメージをコントロールしたいところです。


そこであと2つ、自身のストレス度を簡単に測れる取組みをお伝えします。


どちらも世界の大学や研究機関で効果が立証されていて、現在も心療内科などの実際の現場で使用されている方法です。


この方法で定期的に確認する事で、限界を迎える前に気付く事ができるようにしましょう。


さらに、今から紹介する評価法に取組む事は、それ自体にストレスを軽減させる効果がある事が判明しています。


漠然としたイライラや不安感を数値に置き換えることによって、客観視できるようになり、それによりストレスと少し距離を取れるようになったり、安心感が生まれる様になるそうです。


1週間に1回や、1ヶ月に1回など、決めた間隔で行い、記録しておく事をおすすめします。そして点数が高止まりし始めたら休息優先のサインです。





①ストレスサーモメーター

上の絵の様な架空の温度計を見ながら、『今のストレスは何点だろう』と10点満点で採点して下さい。


過去にも味わった事がない様な凄まじいストレスが10点。


全く何のイライラも不安もない状態が0点です。


何か嫌な事があったり、嫌な事を思い出したときに、その場で評価をして点数をつける事も有効です。




②PSS4(パシーブドストレス スケール4)

本来は10個の質問に答えていくのですが、近年の研究で4個の質問でも十分正確にストレス状況を把握できる事が証明されました。手軽にできて正確性の高いテストです。

1ヶ月おきにテストして、自身のストレス度をモニターしておきましょう。


【PSS4】

⑴この1ヶ月で、人生の大きな問題をコントロールする事は出来ないと、どれぐらい感じましたか?

□1度もない □ほとんどない □時々ある

□よくある □とてもよくある


⑵この1ヶ月で、個人的な問題をうまく処理する能力があると、どれくらい感じましたか?

□1度もない □ほとんどない □時々ある

□よくある □とてもよくある


⑶この1ヶ月で、人生がうまく進んでいるなあとどれくらい感じましたか?

□1度もない □ほとんどない □時々ある

□よくある □とてもよくある


⑷この1ヶ月で、困難が山積みになって乗り越えるのが無理だと、どれくらい感じましたか?

□1度もない □ほとんどない □時々ある

□よくある □とてもよくある


採点方法

質問⑴と⑷

1度もない=0 ほとんどない=1 時々ある=2

よくある=3 とてもよくある=4

質問⑵と⑶

1度もない=4 ほとんどない=3 時々ある=2

よくある=1 とてもよくある=0


上記のスコアに従って全ての点数を合計する。

合計点が16に近いほどストレス度は高いと考えられる。





今回は具体的なストレスの解消法には触れません。


各種ストレス解消法はエビデンスが無いものも含めれば、それこそ星の数ほどあります。


合う合わないの個人差も大きいです。


結局は何が自分に合うのか、効果はあるのか、などはやってみないとわからないという事になります。


そこで大事になるのが、本当に自分とって効果が出ているのか知るために、効果判定を行う事です。


なるべく正確な効果判定を行う為にも、特定のストレス解消法を試す前と後で、ストレス度を評価する事が大切になります。


そう言った意味でも、今回紹介したストレス度チェックはとても有用です。


どちらか一方だけでもいいですし、両方使ってもいいです。日頃のメンタルの管理にお役立て下さい。

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