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疲労の正体と対策

  • komodaseikotsuin
  • 2022年12月19日
  • 読了時間: 6分

昨今の医学の進歩により、『疲労』と『疲労感』の正体がかなり正確に分かってきています。


今回はその中の1つを紹介します。


これが分かれば、読者様に合った正しい疲労回復法が見つかるかもしれませ。


寝ても疲れが取れない。

疲れているのに寝れない。

常に体が怠い。

やる気が起きない。

酷い肩凝り。

頭痛。

漠然とした不安感が強い、、、


思い当たる節のある方は何かヒントがあるかもしれません。


《解説》と《対策法》に分けています。お急ぎの方は《対策法》だけでも読んでみて下さい。



《解説》

しつこい『疲労』と『疲労感』、その原因の1つに脳のダメージが関係していると言われています。


脳の中でも、24時間休まず働く生命維持の要である、『自律神経中枢系』に起きている『酸化ダメージ』が問題だと言われています。


細胞の酸化とは、別の呼び方で『老化』とも言われています。


この細胞の酸化(老化)がどのように体調不良と関わってくるのかみていきましょう。


ポイントは『自律神経』と『酸化ダメージ』。この2点について簡単に解説します。




先ずは『自律神経系』の働きについて、簡単にまとめてみます。


端的に言えば、生命維持に必要な働き全般を調整しています。


呼吸、心拍、血圧、体温、消化吸収、視覚、睡眠と覚醒、排泄など、細かく上げればもっと色々ありますが、


これら生きる為の基本となる機能を、外界の環境や身体状況や心理状況に合わせて24時間休まず調整しているのが自律神経系です。


環境ストレスや身体的ストレス、心理的ストレスが増えれば自律神経系の仕事量が増えます。


ポイントは、身体作業だけではなく、精神作業にも深く自律神経が関わっているという事です。


つまり、運動しても、買い物しても、デスクワークしても、肉体労働しても、考え事をしても、全て自律神経系が関わるという事です。


負担が過剰になりバランスが乱れると、担当している機能に問題が起こります。


自律神経は全身に機能を張り巡らせているので、全身に色々な症状が出る可能性があるわけです。




次に『酸化』について。


人は食事で摂った栄養素を、呼吸によって取り込んだ酸素を使って燃やしエネルギーを作り出しています。


この過程で、酸素の一部が変化し『活性酸素』となります。


活性酸素は、体内に侵入した細菌やウイルスを攻撃して体を守ってくれる大事な物質です。


活性酸素は不安定な状態にあるため、安定するために他の物質と結びつこうとして他の組織や細胞を攻撃します。


しかし酸化力が非常に強いため、過剰に発生すると正常な細胞までダメージを受けてしまいます。


これが『酸化』です。


そして酸化した細胞は機能低下を起こします。


人は本来、余った活性酸素を排出する力(抗酸化力)を持っています。


しかし細胞が一所懸命に働けば、その分活性酸素も作られます。


排出量より作られる方が多ければ体には酸化ダメージが蓄積されていきます。


そして、酸化が戻らなくなったものを老化といいます。


ちなみに年齢とともに抗酸化力は低下していきます。



ここまで来れば、『自律神経中枢系の酸化ダメージ』という意味が分かってきますね。



"過剰に働かされた自律神経中枢系が、その働きの結果出た活性酸素により酸化(老化)ダメージを負い、機能低下や乱れを起こす"


↑これが脳の疲労。



ちなみに、細胞内で酸化(リン酸化)が起きた際に放出される物質が各種反応を引き起こし、それを脳がキャッチする事で人は『疲労感』を覚えます。


疲労を放置し続けていると、自律神経系の失調により免疫力が低下します。


さらにそれはセロトニンの減少も引き起こします。


セロトニンは精神の安定や安心感や平常心、頭の回転をよくして直観力を上げるなど、脳を正常に働かせる鍵となる脳内物質です。


疲れてくると思考力が低下したり、漠然と不安が大きくなったりするのはこの辺りの影響もありそうですね。


セロトニンは睡眠のリズムを作るメラトニンの原料でもあります。


疲れ過ぎて逆に眠れなくなる経験をしている人も多いのではないでしょうか。



ここまで読んで頂ければお気づきの方も多いと思いますが、酸化をくい止める事が出来れば問題解決の助けになるはずですよね。


次にその為の具体的な対策法を見ていきましょう。



《対策法》

原因が分かれば対策は意外とシンプルです。


①自律神経系への負担を減らし、


②活性酸素の処理能力(抗酸化力)を上げれば良いわけです。


シンプルですが、残念ながら実行はそう簡単ではないです。


特に①に関しては、その対策の為だけに色々な書籍が沢山出回っているほどです。


しかしどの本も似たような内容で、かなりザックリと要約してしまえば、


『規則正しい生活』をして『ストレスを減らす』という事に尽きます。


「・・・ハイハイ。それが出来ないから困っているんです。」って感じですよね。


現代人の生活環境は自律神経に対してとてもハードな環境といえます。


ですので今回は、取り組みやすい②の抗酸化能力の向上に絞って具体的な対策法をお伝えします。




まず活性酸素を処理する上で、全身の血流が良い状態である事はとても大切になります。


ですので、体を冷やさないように心がけてください。


体が冷えると血行が悪くなります。


血行が悪ければ必要な物も、いらなくなった物も運び辛くなります。


ちなみに体の冷えは自律神経にも負担をかけます。


適度な運動は血流を良くする事につながります。


激しく息が上がったり、汗がダラダラ出るほどやると逆効果ですが、


軽く体が温まる程度の有酸素運動を1日20分程度を目安に取り入れてみて下さい。


できれば日中のうちに済ませておくと尚良いです。




栄養素の中には特に抗酸化作用の強いものがあります。


それらを積極的に摂取していきましょう。


《β-カロテン》

活性酸素の発生を抑え、取り除く・・・レバー、人参、かぼちゃ、春菊、ほうれん草、小松菜


《ビタミンC》

活性酸素の抑制・・・レモン、いちご、柿、ブロッコリー


《ビタミンE》

酸化物質が作られるのを抑制・・・アーモンド、落花生、ヘーゼルナッツ、かぼちゃ


上記のものをバランス良く食事に取り入れていきましょう。


特にビタミンCは必要以上に吸収される事は無いので、サプリなども活用して積極的に摂取していきましょう。


この他にも、大切なホルモンや酵素の原料になるアミノ酸をしっかりと取る事も重要です。


唾液には抗酸化作用のある酵素が含まれていますので、ゆっくり良く噛む事も非常に大切になります。




自律神経を労る生活を心がけ、体の抗酸化能力を高めることで、疲れにくく回復力の高い体を作っていきましょう。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

当院では独自のハリ治療により、自律神経の異常興奮を直接沈める施術を行っています。

施術には手足の末端のツボを使うので着替えは不要です。

もしお困りの症状などありましたらお気軽にご相談ください。

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