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心の疲れの鎮め方3選

  • komodaseikotsuin
  • 2022年12月17日
  • 読了時間: 5分

心の疲労も、カラダに感じる疲労と同じで、『使い過ぎ』と『休憩不足』が問題を引き起こします。


逆に言えば、使い過ぎに注意して上手に休ませる事が出来れば、回復も可能だと言えます。


そこで、研究によって効果が立証されている中から取り組みやすいものを3つほど紹介いたします。



まず心の基本的な性質を簡単に説明します。


なぜなら、心の性質を知る事で対処法の有効性やコツが理解しやすくなるからです。



《心の基本性質》

心は常に動き回っています。


これが心の基本的な性質です。


特殊な状況や、特別な訓練を受けた場合を除き、心臓や呼吸と一緒で生きてる限り基本的には止まる事はありません。


目や耳、皮膚などの感覚器を通して入ってくる情報に反応したり、突然過去に戻ってクヨクヨしてみたり、未来に飛んで心配事を探してみたり、時間や空間に縛られる事なく、色々な物事に反応し動き回っています。


常に何かを気にして、次から次へと動き続ける。これが心の基本的な性質です。



《心の働き過ぎ》

この心の動きが一定レベルのうちはいいのですが、過剰になったり、1つの事に深く囚われ過ぎていると疲労を起こします。


そしてそれが休み無く続けば当たり前ですが回復が間に合わなくなり問題が起きるわけです。


最悪の場合、心がショートして全く動けなくなる事もあります。


動き過ぎも問題ですが全く動けないのも大問題になります。



《対処法の目的と取組み》

心の性質が解れば、心の疲れに対する処方はシンプルです。


過剰になった動きをセーブして休ませてあげればいいわけです。


シンプルですが、残念ながら簡単ではないのが歯がゆい所です。


先ずは刺激の元になる情報の過剰供給を抑えましょう。


現代社会は情報で溢れかえっています。必要以上に自分からアクセスしないようにするだけでも少し心の負担は減ります。


情報(刺激)が入る度に心はそれに反応し、評価して、それに紐づく物語を書き始めます。この一連の動きが疲労の原因になります。


つづいて、1日に数分くらいからでいいので、何かに没頭(集中)する時間を作ってみましょう。


先に書きましたが、心は放っておくと常に動き回ってしまいます。だから何か1つの事に集中させる事で動きを抑えて休ませるのです。


ただし、没頭するものを選ぶポイントとして、評価や判断がなるべく不必要なものである事。集中出来るけど考え過ぎになるものや、ゲームなど刺激が強いものなどは避けて下さい。かえって逆効果になってしまいます。




以上が、心の基本的な性質の解説と、それを踏まえた心の疲れ対処法となります。


以下にお薦めの取組みをお伝えします。


向き不向き、合う合わないが有りますので、取り組みやすいものをお試しください。




《具体的な取組み3選》


①編み物【おすすめ度★★☆】

単調な作業を黙々とこなす事は心を落ち着けるには最適です。


コツは完成させる事や出来映えを意識せずに、その行為に没入する事。


なので慣れない人はあまり難しい編み方は避けて、簡単なモノに取り組みましょう。


注意点は長時間連続にならないようにする事。


眼精疲労は自律神経系を傷つけます。自律神経系のトラブルはメンタルの不調に直結します。


タイマーなど上手に使って30分以上は連続してやらないようにしましょう。


日頃から仕事などで細かい手作業やデスクワークがメインの方にはあまりおすすめできません。




②足踏み掛け算九九暗唱【おすすめ度★★☆】

人は一定のリズムを刻むと集中しやすくなると言われています。


更に九九の暗唱をプラスする事で他に気が散らないように仕向けます。


上手にできると、短い時間でも頭と体が少しスッキリした感覚が味わえます。


足踏みではなく、実際に歩く散歩でも良いです。その際は、交通量が少なく、静かで安全なコースを選ぶようにして下さい。


初めのうちは3〜5分程度を目安に行って下さい。


長い時間行うには不向きかもしれません。無理せず試して下さい。




③瞑想【おすすめ度★★★】

道具不要、場所を選ばず行えて、最新の研究でも効果が証明されているお薦めの方法です。


ここでは、宗教色を排除したシンプルなやり方をお伝えします。


まず楽な姿勢で座って下さい。もちろん椅子で大丈夫です。背筋をかるく伸ばします。


目は閉じても薄目を開けていてもどちらでも大丈夫です。薄目を開けている場合は、何か動かないポイント1点に目線を固定して下さい。


これで準備完了。あとは自分の呼吸を数えるのみです。1から10まで数えたらまた1に戻り、それを繰り返します。


呼吸は腹式呼吸がおすすめです。


鼻からゆっくり吸って、それ以上の時間をかけて吐きます。


その際に意識を体の感覚に向けて下さい。


鼻を通る空気の感触。膨らむお腹。吐く息と共に凹むお腹。些細な変化を感じ取るようにして下さい。


意識をその感覚に集中させる事で心の動きを鎮めていきます。


もちろん途中で他の事に気が散ります。


大丈夫です。気が散ったと気付いた時点で呼吸のカウントに意識を戻せばいいのです。


むしろその繰り返しだと思って取り組んで下さい。


最初は2〜3分から、15分も出来ればひとまず十分です。


無理せず焦らず取り組んでみて下さい。


宗教とは関係のない瞑想に興味がある方は、世界的にも研究論文が沢山出ていますし、厚生労働省のサイトにも簡単に効果の説明や研究の内容が紹介されています。参考にしてみて下さい。




以上3つほど紹介しましたが、ここまで読んで頂いた読者様ならば、自分なりの方法が思い浮かぶ人もいらっしゃるのではないでしょうか。


もちろんこの3つは一例に過ぎません。ご自身の性格や生活スタイルに合うものを、先に解説したポイントに注意して、考案し試してみるのもいいと思います。



心の疲れとは脳の疲れと言えます。


脳の疲労が蓄積すると自律神経系が不調をきたします。


そうなると全身に様々な症状が出てくる可能性があります。


いわゆる不定愁訴というのもそのうちの1つです。


重度の疲労感や肩凝り、頭痛や不眠、食欲不振などあげればきりがありません。


思い当たる節のある方は早めに専門医の診察を受けましょう。



心の疲れが和らげば体の疲労感も和らいできます。無理のない範囲でお試し下さい。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

もしお困りの症状などありましたらお気軽にご相談ください。

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