腎臓からみる西洋医学と東洋医学
- komodaseikotsuin
- 2017年10月1日
- 読了時間: 2分
腎臓から見る西洋医学と東洋医学
今回はバレーボールの話をひと休みして、治療院らしい内容です。
私は国家資格を取得する為に、西洋医学、現代医療の基礎をみっちり三年間学びました。
無論、卒後も学びの範囲を広げながら現在も継続しています。
ですので現場でのファーストチョイスは西洋医学的視点です。
解剖学的に危険度の高いケガになっていなか。
内科的な疾患は隠れていなか。
患者さんにとってリスクの高いものからチェックしていきます。
一方で私は東洋医学も学び、日々の施術に取り入れています。
良くも悪くも急激な症状で無い場合や、
長年変化があまり無い症状の場合、
医師のもとで検査を受けたが、数値上異常が無い場合。
こういったお辛さを抱えている方々の場合は、東洋医学的なアプローチの比重が増えます。
そんな東洋医学と西洋医学、両方を学ぶ私にとって、凄く興味深い記事を読みました。
「健康長寿のカギは腎臓にあり」――“地味な臓器”の真価とは https://news.yahoo.co.jp/feature/760
東洋医学では、人間が生きる為のエネルギーを【精 せい】と呼びます。
精は、生まれるときに両親からもらう【先天の精】と、
自分が食べ物を食べたりして吸収する【後天の精】に分けられます。
どちらにしても精とは生きている人間の根源的なエネルギーですので、
東洋医学では精が尽きる事イコール死となります。
そんな大切な精を貯蔵しているところが、
東洋医学でいう【腎 じん】です。
西洋医学の解剖学でいう腎臓とは少し意味が変わりますが、逆に言うとそこまで大きく違いもしません。
腎が精を貯蔵しているので、【腎精 じんせい】とも呼ばれます。
つまり東洋医学では人の生命活動と腎の繋がりはとても深いと考えていました。
そして腎の養生をとても大切にして来たのです。
2000年以上前からです。
凄いですよね。
そこへ来てあの記事です。
何だか色々と考えさせられます。
一般的な意見として、『東洋医学は遅れている。』『東洋医学は時代錯誤だ。』と言うようなことを耳にする事もあります。
ですが先ほどの記事を見ると、2000年以上遅れてきたのはどちらですか?
と言う感じもします。
誤解の無いように書いておきますが、
私は東洋医学派でも西洋医学派でもありません。
一人ひとりの患者さんにとってのベストを提供する為、
両方の良いとこ取り派です。
東洋医学、西洋医学が今後ともバランスよく進化し社会に受け入れられていく事を願います。
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